バラーラデーヴァが悪落ちするのも仕方ない【「バーフバリ王の凱旋」の感想】

 

 

 

 

「バーフバリ王の凱旋」観た。

言わずもがな、めっちゃくちゃハイパースーパーウルトラ最高に面白かった。

 

とにかく気持ちが高ぶるんだ、この映画。

バーフバリの前編をipadにダウンロードして、ジムでランニングしながら観ていたら、あまりにも興奮しちゃって、己の限界をはるかに超えて2時間20分走っちゃった。

もうね、「バーフバリ!バーフバリ!」って血がたぎって体動かさなきゃやってられんのよ。

 

ほしたら、そのまま風邪引いちゃって2日間半死半生だった。

100%を超えちゃうんだからさ、バーフバリ王の庶民のパワー引き出し力はすげえよ。

 

 

 

 

【ちょっとネタバレあるから、まだ見てない人はここから下、読まないでくれーーーー!!】

 

 

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「バーフバリ王の凱旋」のなにが気持ちいいって、登場人物がみんな己の誓いを守るところだね。

悪役として登場するバーフバリの兄ちゃん・バラーラデーヴァも含めて、基本的には「自分でこう」って誓ったことはきっちり守るところのがいいのよ。美学を感じるというか。

 

そんななか、母親のシヴァ神だけはちょっと自分の誓いにゆるいんだよね。

王位継承戦で「敵将を討ち取ったほうを王にする」って断言したのに、終わってからその基準いともたやすく覆すからね。

目をかっぴらいて「これを法と心得えよ!」って力強く叫んでたのに。

明確にバーフバリに肩入れしちゃってる。

 

 

法の不遡及、事後法の禁止は守ってくれ~~~~~~。

 

 

でもまあ、観てるこっちもさ、あまりにもバーフバリのカリスマ性がすっげえから「まあ、それも致し方なしだな」って思っちゃうんだよね。

いくらシヴァ神だってさ、バーフバリの魅力を真正面にしちゃフェアな判断できねえよって。


2時間20分の映画内ですらこれだもん、バラーラデーヴァの25年の人生にはもっともっと細かいえこひいきがたくさんあったんだろうな。

そりゃ、ああやって拗ねちゃうのも分かるよ。あんな近くにライバルとしてバーフバリがいたら辛いよ。


王になったバラーラデーヴァがあんなに暴君と化してるのも「あ~~~~~~~、バーフバリやっちまった~~~~~>< うえ~~~~~ん><」って罪悪感が半端ねえからなんじゃないか、その反動なんじゃないかって思うわけ。

じゃなきゃ、すべてを手に入れたのに、野生の牛と取っ組み合いしないでしょ。悶々としたやっていきどころのない怒りがあるんだよな、きっと。

 

そうするってえと、なんかやたらバラーラデーヴァに感情移入してしちゃうんだよあな。こいつも辛いだろうにって。

こうやって悪役にも感情移入できるってとこが、またこの映画が最高たる所以なんだよな~~~。

 

 

バーフバリ!バーフバリ!!