「エロい飯」はバズる
Twitterでいろいろ試行錯誤してわかった。
エロい飯はバズる。
うん、エロい飯はバズるよ、結局。
性欲にエロいエロくないがあるように、食欲にもエロいエロくないがある。
ちなみに「エロい飯 = ウマい飯」じゃないからね。
エロさとウマさはまったく別の基準だ。
秋葉原「壱弐参」は、超絶レアな揚げ加減の牛カツ屋さん。わずか60秒で揚げ終えちゃう。薄い衣に包まれた、外周ほんの数ミリに熱が通ってるだけで、肉の中枢ほぼ全てがレア。暴力的なほどピンク色。噛むだけで簡単にほぐれる柔らかさが最高の最高だ! pic.twitter.com/2wf3dRdsPA
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) 2014年12月14日
エロいメシってなんなのか。
たとえばこの牛カツ。
生肉はエロい。赤くてツヤツヤしてる生肉は、原始的な欲を本能的に揺さぶってくる。
しっかり揚がって均一に白くなってるトンカツよりも断然エロい。
このツイートのポイントは、1枚目の写真で断面の赤さを見せてること。
エロい部分、フェチズムを感じる部分は断面の生部分なので、そこがしっかり見えるように写真を撮るのが重要だ。
茶色い衣は厚着したカーディガンみたいなもん。横に倒して脱がせないと。
あとそうそう、時系列で言えば、この写真が最初なんだけど、これ1枚目に持ってきちゃだめね。
受け手は1枚目から順に写真を観てくから、巻頭カラーのエロいグラビアでドカーンと食欲そそらないと、ちまちま書かれた140文字読んでくれないから。
店の外観っていう「味もそっけもない情報」は4枚目で充分。
新宿三丁目にりんご飴専門店「ポムダムール」がある。シナモン味やココア味のもあるよ。みず飴のパリッとした食感とほどよい甘さが絶妙。うますぎてリンゴ飴の概念が変わりますわ。https://t.co/JRqaR8vpyo pic.twitter.com/IdHPtJEvKp
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) 2016年10月7日
このリンゴ飴、めっちゃくちゃウマかった。リンゴ飴の概念が変わる。
そして、ウマいだけじゃない。エロいのよ。
水アメがすっごくテリテリして艶っぽいんだ。
珍スポットという観点からすれば、写真3枚目のシナモンパウダーがかかったリンゴ飴のが珍しい。
でも、水アメが艶っぽい1枚目のほうがソソる。
だから、こういう写真の投稿順序になっている。エロい順だ。
いま「怒り新党」で紹介された、平井の純喫茶『ワンモア』。ここのフレンチトーストはその筋で「東京最強では」と噂される。レモンスライスが乗っかっていて、甘いだけじゃない爽やかな後味だ!https://t.co/jvm2kS94QC pic.twitter.com/Hk2i8maNAQ
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) 2015年10月21日
同じパンケーキやフレンチトーストでも、状態によってエロさは変わる。
なにもかかっていないプレーンな状態とシロップがかかってトロトロした状態では、間違いなく後者のほうがエロい。
いま一番面白いカフェ「PPAPカフェ」が、スカイツリー内でやってるよ。11/20までの期間限定。パンケーキパイナッポーアッポーパンケーキ(今川焼)を食べたら、特製コースターくれたhttps://t.co/ySnvc2OkgO pic.twitter.com/BL39O8ij3g
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) 2016年11月11日
逆にエロくない飯の筆頭格は今川焼だ。
個人的に今川焼は大好きだ。冬場はけっこう食う。
甘くてあったかくて、いつどこで買ってもたいてい美味い。
でも、エロくない、まるでエロくないんだよ。
なってったって見た目が地味。茶色い球体だもん。
学生時代、母親が作ってくれる弁当はおかかご飯、からあげ、ウインナー、ミートボールなどが主力で、たいていフタを開けると茶色一色だった。
それを彷彿とさせる。おふくろの弁当に匹敵する色気のなさ。
断面を見せたところで、あんこかクリームでどっちにしても地味だ。
築地のたい焼きはマグロだよ pic.twitter.com/h2mV7J57E5
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) 2015年1月19日
ほぼ同じ構成要素でも、たい焼きの方がまだエロい。
形のアレンジで色気を出すことができるからだ。マグロの形にしたり、茶目っ気を出す余地がある。
あんなに美味いのにね、今川焼。
「エロさ=ウマさ 」じゃないことが今川焼の存在からお分かりいただけただろう。
エロい飯はバズる。
マジなんでちょっと試してみてください。