「スキマの植物図鑑」アスファルトのすき間は利権だ。

 

 


スキマの植物図鑑 (中公新書)

 

都会の隙間に生えてる植物なんて、その違いに着目することなんてなかったし、いっけんどれも同じような植物に見える。

けど、知ってみると、それぞれが独自の生存戦略を持っているのが面白い。

 

アスファルトの隙間に生える植物の種はすごく小さかったり、あるいは蟻が好きな脂肪分が種についてて、蟻が巣に持ってってそのまま芽吹いてしまう。

人間には窮屈そうに見える環境だけど、植物にとってコンクリートの隙間はうま味の大きいポジション。まさに利権。

まわりに他の植物が入りこむ余地がないから、光獲り放題、水分吸い放題。

一度そこで芽吹いてしまえば、安定して成長できる。